こんにちは!池袋で弁護士をしている佐野直子です!
今日は夜間に接見に行ってきました。
接見とは,弁護士が警察署等に勾留されている被疑者や被告人と面会することをいいます。
弁護士でなくても,接見禁止さえついていなければ会って話をすることができますが,時間に制限があったり,平日の夕方までしか受け付けてもらえなかったり,面会時に警察官等第三者の立会があったりといろいろな制限があります。
接見時にどんな話をするかは,弁護士や事件の内容によって様々です。
私は,事実の確認,被害者がいる場合には示談をするか否か,示談の進捗状況,取調状況などを主として話します。どうして犯罪をしてしまったか,現在どう思っているか,被害者に対してどのような気持ちか,自分の家族に伝えたいことはあるか,なども聞いたりします。
弁護士でない友人からは,「どうして悪い人の弁護をするの」と時々聞かれます。
私は,刑事弁護における弁護士の役割は主として2つあるのではないかと考えています。
1つは,冤罪を防ぐこと。
もう1つは,被疑者あるいは被告人が反省する手伝いをして適当な罰を受けてもらうこと。
です。
弁護人は,犯罪を犯した人の罪を軽くすることばかりを考えて行動しているわけではありません。
例えば,犯罪の動機に酌むべき事情があるときにそれを主張するのは,被告人の刑を軽くすることだけが目的ではないのです。
被告人に有利だと思われる主張をするのは,そのことを前提として出された判決でなければその被告人にとって適正な判決とはいえないと考えるからです。
結果として罪が軽くなったとすれば,それは元々その軽くなった罪が適当な刑罰であったからだ,と私は考えます。
このような考え方はなかなか理解されないかもしれません。
特に,被害者の方からすれば,刑罰が重ければ重いほど良い,と思うのも無理がないと思います。私も被害者側になればきっとそう思います。
ですが,弁護人としてはこのような思いでやっている,ということを知ってほしくて今日は書きました。
さて,以下本題!?ですが・・・
接見は,警察署等にある接見室(テレビドラマなので良く見るアクリル板で仕切られた小部屋です)でおこなうのですが,この接見室がひとつしかない警察署が少なくなく,先に接見にきている人がいればじっと順番を待つことになります。
夜の時間帯は弁護士の接見が多いので,待つことが多いのです。
待つ時間をもったいないと思ってしまう私は,日中に接見にいくようにしています。
今日は日中に行けなかったので仕方なく夜間に接見にいくと・・・既に二人の弁護士が待っていました。
ベンチしかない廊下で待って待って,結局接見できたのは二時間後でした。
やっぱり次回からは日中に行こうっと。
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