こんにちは。
池袋で弁護士をしております佐野直子です!
今日は午後から法律相談センターの生活保護相談を担当しました。
最近テレビなどで取り上げられることが多かったせいか,3時間の担当時間の全てが予約でいっぱいでした。
私は,弁護士登録後,ホームレスの方達や仕事がなかったり病気だったりで生活が大変な方達の相談に乗る活動を続けています。
お話を聞いていて,それは考えが甘いんじゃないか,と思うことも正直ありました。というのも,お給料が例えば手取りで15万円を切ってしまっても毎日一生懸命働いて頑張っている方を知っていますし,たくさんお給料をもらっている人は実は少数派で,みんな節約できるところは節約して,工夫をして生活しているんだ,ということを感じる機会が多いからです。
他の人は頑張っているのに,あの仕事はきついから嫌だ,とか,給料が安いところでは働きたくない,なんて言葉を聞くと,つい「あのね~」と言いたくなってしまいます。
他方で,本人が怠けているのではなく,楽してお金をもらおうなんて考えているのでもなく,本当に止む無い事情で生活に困っている方もたくさんいらっしゃいます。
最近は不正受給が問題になって毎日のようにテレビで取り上げられていますが,その少し前までは,電気も水道も止められて餓死してしまった親子の報道もされていましたよね。
私は,誤解を恐れずに言えば,生活保護についても,刑事裁判と同じように"99人の犯罪者を無罪にしてしまったとしても,1人の無罪の人を有罪にすることがあってはならない"(引用がだいぶ不正確ですが・・)という考え方で臨むべきだと考えています。生活保護の場合で言い換えると,"99人の不正受給を許しても,1人の本当に生活保護の必要な人が保護を受けられないようなことがあってはならない"ということです。
みなさんはどう思われますか?
生活保護については,また後日書きたいと思います。
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